仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第140回看護学生って・・・

青野 都

 私が臨床で助産師として働いていた時、実習に来ていたある看護学生さんから質問を受けました。

「赤ちゃんが生まれたら、お母さんのへそはどうなるんですか?」

「(心の声)・・・・・・どうもなりませんけど?・・・・・・」

一瞬、何を質問されているのかわかりませんでした。
話を聞いてみると、どうやらお母さんの「へそ」と赤ちゃんの「臍帯(へその緒)」がつながっていると思っていたようです。

 何と返答したら良いのか迷いましたが、へその緒は子宮の壁にくっついている「胎盤」につながっているもので、お母さんの「へそ」とは直接関係がないんだよ、ということを優しく(?)説明したつもりです。だいぶ昔、私が看護学生だった時にそんな質問をしたら、たぶん「(事前学習が不足しているので)今日は実習しなくていいから、もう帰りなさい!!」と怒られるレベルのものだったと思うのですが、その時はなぜか「勉強が足りないな。知識不足だな。」という否定的な感情は出てこず、何だかとてもおもしろく感じて笑ってしまいました。・・・あの時の看護学生さんごめんなさい(笑)。

 病院実習では、看護学生はこんな感じで思いもよらないような質問をしてきますし、逆に、受け持ち妊産婦さんや新生児の様子からすごく大事な発見をして、「難しいですー」と言いながらも一生懸命考える姿を見せてくれたり、と(良く言えば)本当にかわいい存在なんです。
 そんな看護学生の成長していく姿を見るのがとても楽しかったので、この短期大学が開学した2018年、私も基礎看護学教育の現場へやってまいりました。今、看護学を学ぼうと頑張っている学生と一緒に過ごすことができ、とても嬉しいです。ちょうど私の娘も看護学生と近い年代になってきましたので、いろいろ情報を得て、看護学生の世代なりの思いや悩みって何なのかな?と考えながら関わるようにしています。

あと・・・どんな変な質問にも動揺せず答えられるように頑張ります。