仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第125回“暮らし”に寄り添う訪問看護

越川 暢恵

 地域・在宅看護において“暮らし”について考えることは特に重要です。その理由は、“暮らし”を営んでいる方々が看護の対象だからです。例えば自分の家で暮らしている人は、その人がしたい時にその人がやりたい(慣れた)方法で暮らしを維持しています。そのようなわけで、画一的なやり方では訪問看護は成り立ちません。ベスト(ベター?)を決めるのは在宅療養者とそのご家族です。訪問看護師はいつも「今、このような状態です。ですからこうしようと思っています。やってみませんか?」等と、常に対象者への説明や提案、提案への同意を得ながら(確認しながら)物事を進めていきます。そうすることで対象者に分ってもらい、安心して頂こうとします。一度でうまくいくことばかりではありませんが、そんな時でも諦めず、対象者の希望に添いながら看護します。小さいと思うことでも、細々としたことでも、対象者の“暮らし”の中に看護が馴染むよう働きかけることが訪問看護の醍醐味であり、やりがいであると、私は思います。第123回の鈴木博美先生のコラムでもお話がありましたが、現在は地域・在宅看護を担う、訪問看護ステーションなどで働く新卒訪問看護師も少しずつですが増えています。その人の“暮らし”に寄り添う看護をしてみたいと思う方は、是非、訪問看護師にトライしてほしいと思います。
 以下、訪問看護師のお仕事が分かる小冊子です。ご参照下さい。

『こんにちは!訪問看護です』 公益財団法人 日本看護財団 (2020年7月1日増刷)
  https://www.jvnf.or.jp/wp-content/uploads/2020/09/20200909hellovisitingnursing.pdf