仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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第72回私の推し活

浅野 由紀

この頃よく聞く「推し」という言葉。

「推し」とは他の人にすすめること。

また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物』とのこと、だそうです。(デジタル大辞泉 小学館より)

正直、自分には縁遠い言葉だと思っていました。

 

そんな私ですが、今では立派に「推し活」(=「推し」に情熱を注ぐ活動)をしています。

きっかけは娘に推しが出来たこと。

未成年はファンクラブに入れないことが分かり、彼女に代わって私が会員になりました。

思いもよらずファンクラブに入るという生まれて初めての経験から、私の推し活が始まりました。

 

ファンクラブに入ると、溢れんばかりの情報が次々と届きます。

それらを見ていると、本来は遠い存在のはずの相手がとても身近に感じるようになります。

全然興味なんてなかったのに・・・やだ、素敵♡

なぜこんなにも胸が高鳴るのか?

もっともっと知りたくなって、知ると嬉しくて。

こうして「私の推し」が完成されました。

 

その存在は、私の口角を上げます。

日常の頑張る力になることも知りました。

大げさだと思われるかもしれませんが、毎日がハッピーになるから不思議です。

これを終わらせたら推しの動画を見よう!とか、苦手な家事は推しの音楽を聴きながら頑張ろう!とか。

どんな表現が相応しいのか・・・“生活にハリが出る”と言うか、“気持ちが潤う”と言うか。

とにかく「推し活」は心を元気にします。

普段から割と元気な私でさえ、さらに元気になったような気がします。

 

推しの話になると、その昔母が「微笑みの貴公子」こと”ヨン様”に夢中になっていたことを思い出します。

当時は理解できなかったのですが、今となっては母の気持ちもよくわかるような・・・年齢のせいでしょうか?

母にとってのヨン様は、日常の様々な感情を癒し、心を晴れやかにしてくれる存在だったのかな?

そう思うと、時は流れ、言葉は変わっても、いつの時代も心惹かれる誰かを想い、

その想いを活力にしてきた人々がいることに変わりはないのかもしれません。

 

私にとって「推し」の存在は、恋焦がれる対象ではなく、

成長を見守りながら応援していく、我が子に近い存在のような気がします。

今年も「推し」を支えつつ、そして支えられながら毎日を過ごすでしょう。

その中で、新しい刺激を受けて自分の世界を広げることが目標です。

 

毎年母にプレゼントしていたカレンダーは色褪せこそしたものの、今も健在です。