第27回ロンドンで出会ったハリー・ポッター
森岡 薫
素敵な芸能人に夢中になったり、趣味の世界に没頭するのは楽しいことだと思います。
昔、私と二人の娘はハリー・ポッターのファンになりました。
全七巻の小説が、一年に一巻ずつ発売されると、誰から読み始めるかが問題です。
本の代金を払うという大人の権力を前面に出し、いつも母の私が一番先に読みました。
もちろん、映画もDVDまで買って何度も観ました。
ロンドンオリンピックが開かれた年の夏、夫と次女と私はロンドンに向かいました。
オリンピックではなく、ハリー・ポッターに会うためです。
私達はまず、ハリー・ポッターの映画が作られたスタジオツアーに参加しました。
ホグワーツの大広間や出演者が着ていた数々の衣装、空飛ぶ箒や魔法の杖。
そして、スニッチが、ナイトバスが、魔法省のまばゆい廊下が・・と、
数え切れないほどのハリーの世界が次々に展開されました。
翌日は、映画に登場したロンドン市内のスポットをめぐるウォーキングツアーに参加しました。
キングスクロス駅の9と3/4番線では、ハリーと同じように壁に向かってカートを押せます。
全部英語で説明する白人の青年ガイドと共に、説明の理解は「○分の1」でも、とても楽しい時間が過ぎました。
ツアーの開始前には、沿道でマラソンを見ることができたのですが、
私はツアーに備えてコーヒーを飲みながら体力温存に努めました。
あれ以来、これ程熱中する出来事に出会えていないのが少し残念です。
「ハリーポッターのスタジオツアー入り口」
「ホグワーツ魔法魔術学校の大型模型」