仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第147回看護と教育は関係性

木島 祐子

 人との出会いや関わりがあるたびに、教えを受けていたり教えたり、また、育てられたり育てたり…「それって教育では?」と考えていました。
日頃生活においてのおこないやマナー、コミュニケーションに至るまで周囲の人との関係の中で学んでいることが沢山あります。見て聴いて覚え、時によっては教える側・教えを受ける側、どちらにもなります。「教育って関係性?」と思っていた、教員になりたての昨年、教育学者である高橋勝氏の『教師と生徒、大人と子どもの関係を関係論的に把握すること』1)。という一文に出会ったのです。そう言えば看護理論家であるジョイス・トラベルビーは、『看護の目的は人間対人間の関係の確立をとおして達成される』2)と述べている・・・
「そう!人は人との関係性の中で育まれていく」と再認識し「看護で大事なことも関係性だし、つながっている💡」と感動でした。
 今、学生の皆さんに看護を教えながら関わる中で気づきや発見があり、学生の皆さんから教えられることがあります。関係性を大切にしながら有益な学びの場を提供していきたいと思う、今日この頃です。

1) 高橋勝、広瀬敏雄編著.教育関係論の現在「関係」から解読する人間形成序論より一部抜粋.教育哲学研究 2005 年 2005 巻 91 号.
2) ジョイス・トラベルビー.人間対人間の看護.医学書院.1974年.