第34回かけがえのないもの
藤原 美加
子供のころから父の転勤で引っ越し・転校をくりかえしていました。
結婚後も夫の転勤で数回の引っ越しと転職を経験しています。
そのたびに感じることは、「人のあたたかさ」です。
今年の3月、18年ぶりに仙台に戻ってきました。
北海道を離れるときに職場の上司と同僚、ママ友のあたたかい気持ちと言葉に胸が熱くなりました。
サプライズで集合し院内でお別れの言葉をくれた仲間たち、
粗大ごみを預かり引っ越し当日に掃除機持参でかけつけてくれたママ友たちには感謝してもしきれません。
私の人生において引っ越しは、さみしいけれど人のあたたかさを感じさせてくれるイベントになりました。
今、家の中には友人たちからの贈り物があふれています。
中でもひときわ存在感を放っているのは、この観葉植物です。
我が家に到着してからいくつもの新芽が顔を出し、生き生きとした葉が増えています。
いつかコロナ禍で習得したZoomで植物と私の近況をお知らせできれば・・・、と思っています。
この木をみるたびに、今後も真摯に人と向き合っていきたいと思うことができる、かけがえのない存在です。