第47回慣れない車
ある真冬の日、ピンカーブの山道を走っていたら、下ってきていたファミリーカーが大きくスリップし、
私の車に接触してしまいました。
完全なもらい事故でしたが、お互いケガもなく(ファミリーも無事でよかったです)、
極寒の中警察の実況見分も無事終わり、ディーラーさんから代車を出してもらいました。
私の車は年数がかなり経っていて、エンジンは無事だったものの、細かい部品がなかなか手に入らず、
修理が完了するまでに2か月以上かかっていました。
車検や定期点検で代車を出してもらっているのですが、代車を数か月借りることは今までにありませんでした。
また、長年にわたって同じ車に乗っているので、他の車の仕様がよく分からず、
いつも代車で一番戸惑うのは給油口のレバーがどれなのかという事です。
仕事で車を使い、今では当たり前のハイブリッド車でもなかったので給油も何度も行わなければなりませんでした。
さすがに給油口がどちらかはすぐにわかるようになったのですが、
給油口を開けるレバーが目で確認しないと違うところを開けてしまうことが何度もありました。
代車を借りて初めての給油をしなければならなかった時のことです。
冬でしたので、夕暮れも早く、煌々と明るいガソリンスタンドでもレバーがある所は光が当たらず記号がよく見えません。
真冬で寒かったこともあり、セルフではないところに行きました。
特売日で行列もできていました。
油種を言い間違えないようにと思いながらレバーを操作したら、思いがけずボンネットが開いてしまいました。
スタッフさんは当然ですがボンネットを閉じます。
すいませんと思いながら違うレバーを引いたら、今度はトランクが開いてしまいました。
ハンドルの近くにないってどういうこと?!とさすがに分からず、スタッフさんに聞きました。
「座席の下の…」というのですが、座席の下というとリクライニングのレバーしかわかりません。
案の定、リクライニングを引いてしまい勢いよく臥床してしまいました。
結局、車からいったん出て、座席シートのふくらはぎのあたりにあることを教わり、無事給油はできました。
この件以来、代車の給油で戸惑う時は、車から出てレバーを確認するようになりました。
こんな失敗、私だけ??