TEACHER

教員紹介
宮本俊和先生

COMMENT

開業鍼灸師の子供として生まれ、住み込みのお弟子さんと共に育ちました。昭和の徒弟制度の名残りがあった頃です。大学卒業後に都内の鍼灸専門学校に入学し、卒業後は東京キャンパスにある筑波大学理療科教員養成施設の臨床専攻生として患者さんを治療しました。だんだん、つくばキャンパスの仕事が増え、定年までいました。つくばキャンパスは、広大な敷地内にグランド、体育施設、附属病院があります。医学、体育などの先生や学生と鍼灸の臨床・研究・教育を行ないました。また、東京キャンパスでは、理療科教員(鍼灸マッサージの教科を教える教員)の養成と臨床室で中高齢者の患者さんの鍼灸治療をしています。本学科に入学する学生の皆さんに、今までの経験を伝えて、新たな鍼灸手技療法を発展できたらとワクワクしています。
教授
  • 宮本 俊和
  • Miyamoto Toshikazu
  • 専門領域
  • スポーツ医科学・中高齢者の鍼灸治療・視覚障害者スポーツ
  • 学位・資格
  • 博士(スポーツ医学)

COMMENT

開業鍼灸師の子供として生まれ、住み込みのお弟子さんと共に育ちました。昭和の徒弟制度の名残りがあった頃です。大学卒業後に都内の鍼灸専門学校に入学し、卒業後は東京キャンパスにある筑波大学理療科教員養成施設の臨床専攻生として患者さんを治療しました。だんだん、つくばキャンパスの仕事が増え、定年までいました。つくばキャンパスは、広大な敷地内にグランド、体育施設、附属病院があります。医学、体育などの先生や学生と鍼灸の臨床・研究・教育を行ないました。また、東京キャンパスでは、理療科教員(鍼灸マッサージの教科を教える教員)の養成と臨床室で中高齢者の患者さんの鍼灸治療をしています。本学科に入学する学生の皆さんに、今までの経験を伝えて、新たな鍼灸手技療法を発展できたらとワクワクしています。

先生の学生時代はどんな学生でしたか?

鍼灸マッサージは、東京の専門学校で学びました。新卒の学生から定年後の学生まで50歳以上の年齢幅の同級生たちと3年間過ごしました。学校は浅草や柴又が近くにあったので、寄り道をしていました。夕方からは、自宅近くの病院でマッサージのアルバイトをしていました。よく遊びましたが、無遅刻、無早退で皆勤賞をとりました。

この分野を学んだきっかけは何ですか?

鍼灸マッサージの免許を取得してから東京の茗荷谷駅の近くにある筑波大学理療科教員養成施設の臨床専攻課程に入学しました。翌年から、つくばキャンパスにある筑波大学附属病院で泌尿器診療グループの中で末期癌患者の痛みの軽減のために、日曜日と正月の3日を除き毎日、入院患者の鍼治療を7年近くました。その内、大学の陸上競技部の監督から選手に鍼治療をしてくれないかとの相談があり1984年6月から部室で鍼治療をすることになりました。1988年からはスポーツ医科学プロジェクトが発足し、医学の教員、体育学の教員と鍼灸師がチームを組んで、スポーツ選手の外傷・障害に対する治療を始めました。その後、スポーツ医学専攻という博士課程ができました。入学してきた学生たちと「スポーツ分野の鍼治療」をテーマに研究をしました。

仙台赤門短期大学の魅力を教えてください。

1)本学は、看護学科と鍼灸手技療法学科からなる短期大学です。医療の関心は、病気を治すだけでなく、健康の維持増進、病気の早期発見、介護領域など幅広い領域で期待されています。様々な分野で看護学、鍼灸手技療法学を連携して学ぶことができます。
2)本学科は、我が国で初めて短期大学で鍼灸手技療法を学ぶことができます。卒業後は短期大学士(鍼灸手技療法学)を授与されます。
3)臨床経験豊富な教員が多いので、臨床に則した実践的な鍼灸手技療法の知識と技術を学ぶことができます。

趣味は?

ウォーキング・ドライブ・読書

好きな食べ物は?

美味しいものなら何でも食べます。特に、寿司・ラーメンはよく食べます。パクチーは苦手です。

お気に入りの本は?

乱読です。本がないと不安なので2冊持ち歩いています。最近は図書館で本を借りることが多いです。

息抜きの方法は?

歩くこと・ドライブ・映画鑑賞です。温泉も好きです。

TEACHER’S DATA

専門領域・
得意な治療法
スポーツ医科学・中高齢者の鍼灸治療・視覚障害者スポーツ
腰痛・膝関節痛の鍼灸手技療法・低周波鍼通電療法
研究
テーマ
スポーツ分野の鍼灸手技療法
中高齢者の鍼灸治療
視覚障害者スポーツの支援
学位・
免許資格
博士(スポーツ医学)
主な職歴
  • 筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻教授
  • 筑波大学理療科教員養成施設長
  • 東京有明医療大学客員教授
  • 日本鍼灸理療専門学校非常勤講師
  • 仙台赤門短期大学鍼灸手技療法学科教授
代表的な
論文・著書
  • 福林徹,宮本俊和編:スポーツ鍼灸の実際(医道の日本,2008)
  • 宮本俊和,冲永修二編:中高齢者の鍼灸療法(医道の日本,2015)
  • 宮本俊和,河合純一編:視覚障害者のためのスポーツ指導(筑波大学出版会,2021)
  • 宮本俊和,藤本英樹:鍼灸の種類と基本コンセプト(臨床スポーツ医学,41(11):1146-1150,2024)
  • 宮本俊和,佐藤卓弥,玉井伸典,津野弘美:ゴールボール選手の守備時のボールの衝撃が前腕の手指の皮膚温に与える影響.Biomedical Thermology 40(1):17-22,2021
  • 宮本俊和:スポーツ領域の腰痛と治療法の実際(日本東洋系物理療法学会学誌43(2):11-16,2018)
  • 宮本俊和,濱田淳,和田恒彦,寺田和史,市川あゆみ,鍋倉賢治:マラソン後の筋痛と筋硬度に対する円皮鍼の効果—二重盲検ランダム化比較試験による検討—(日本東洋医学雑誌,54(5):939-944,2003)
代表的な
学会発表・
講演
  • 宮本俊和:シンポジウム 骨格筋障害への鍼灸のメカニズム スポーツ分野における骨格筋障害に対する鍼灸治療の現状(第69回日本生理学会大会、鹿児島,2014)
  • 宮本俊和:シンポジウム スポーツ健康分野におけるサーモグラフィの活用 様々なスポーツ場面におけるサーモグラフィーの活用とその可能性(第32回日本サーモロジー学会 東京,2015)
  • 宮本俊和:特別講演 スポーツ外傷・障害に対する鍼通電療法―周波数の違いによる臨床の実際―(第41回日本東洋系物理療法学会学術総会 東京,2016年3月)
社会貢献
活動
現在:NPO法人 日本視覚障害者柔道連盟副会長
東京2020オリンピック・パラリンピック大会において選手村総合診療所での鍼・マッサージ
~2019:東日本大震災の仮設住宅でのマッサージ

MESSAGE

健康が第一です。健康のためには、「栄養・運動・休養」のバランスが必要です。若いころは、無理をすれば何でもできるかもしれませんが、長く続くものではありません。適度な栄養と運動と休養が一番大切です。 学校生活では覚えることが一杯あります。試験勉強は正解がわかったことを覚えることがほとんどです。しかし、大学生活では、何が正しいのかわからない場面に出会うことが多くなって来ます。正解がたくさんある場合や本当の正解がないかもしれないと思うことが多くなってきます。自分で、「何故、どうして」と考えることがとても大切です。困った時は、友人、職員、先生に相談してください。気楽に相談に来てくださいね。