伝統医療の仕事～先輩方の声 介護施設

通所介護
デイサービス

ここさいむら泉
（ここみケア） 今間 椋子

笑顔と声がけを大切にして寄り添う姿勢、
その基本にあるものは人としての優しさ。

　数年前のことですが、ちょうど私が赤門鍼灸柔整専門学校卒業の年に父親が脳内出血で倒れたのです。幸い父は後遺症等が無かったのですが、それがきっかけとなり、機能訓練等の仕事があることを知り、介護に興味をもち、進もうと決心しました。以前は整体やマッサージをメインとした仕事に就いていたので、新たな職種への挑戦には正直、不安な部分もありましたが、職場の先輩からの指導を基に日々、取り組んでいます。
　この仕事をする上で最ももとめられることは利用されるご本人様のみならず、ご家族の方を含め、施設をご利用される方のご要望を正しく聞く力だと思います。先ずは利用者様のご自宅でのご様子を、ご本人様や同居されているご家族の方にお伺いし、また、どのようなことに困っていらっしゃるのかを聞き取るのですが、寄り添おうという気持ちのせいか、ついつい、ため口やなれなれしい話し方をしてしまう時があり、職場の先輩からは「ご利用者の皆様は人生の先輩方。常に敬意をもって、失礼の無いように」と注意されることもしばしば。また、お話を聞く時間も短いので、いかに要点を聞き出すのか、毎日模索している段階です。それでも、ご利用者様からの「ありがとう」という言葉を心の励みにして、甘んじることなく、勉強したいと思います。
　この仕事は高齢化社会のなかで今後、ますます必要とされる仕事だと考えます。毎日が変化する環境の中で、日々の研鑽と経験値を積み重ね、ご利用者様に心から喜んでいただけるように努力していきたいと考えます。