伝統医療の仕事~先輩方の声 美容分野

美容分野で働く先輩の様子

鍼灸師
あん摩マッサージ指圧師

美容分野で働く先輩の様子

HALicht ハリヒト仙台 院長 畠山 琴

お一人お一人が自分らしくあること、
内に秘める本当の美しさを導くお手伝い。

 私が小学校低学年の頃、祖母が岩手県奥州市の実家から宮城県栗原市築館にある鍼灸院に通っていたのですが、遠距離にもかかわらず通院するくらいだから、鍼灸って凄いんだな、という印象をもっていました。
 高校で進路を決める際、なにか、他の人があまりやっていないことに挑戦したいと考えた時に、昔日の祖母の姿を想い出し、鍼灸の道に進もうと考えました。
 最初は仙台市内の鍼灸治療院に勤務し、その後、訪問マッサージの医療・介護現場を12年経験。その間の8年はマネジメント業務にも携わり、その後、東京で美容鍼施術等を身に付けて帰仙。のべ17、8年の鍼灸経験から実感することは、私たちの仕事は、お客様の自己肯定力を高めるお手伝いではないか、ということです。訪問医療や介護の現場、また、美容の分野であれ、患者様はそれぞれのお悩みを抱え、どうしても自己否定的になりがちですが、そうではなく、その方ご自身が内に秘める本当の美しさを施術によって導き、皆様お一人お一人が自分らしくあることを、お支えすること。それが仕事の本懐だと考えます。それゆえ施術後にお帰りなされる際に、「触っても、鏡を見ても違う」と喜ばれるお客様の笑顔以上に、充実感を得られるものはありません。
 今、仙台赤門医療専門学校時代を振り返ると、学校はまさに出会いの場であり、支え合う環境だったと思います。その環境に飛び込み、皆様の夢に向かってぜひ、挑戦していただきたいですね。難しそうに見えますが、意外と、いけますよ。