COLUMN

第72回『操体法①』

操体法についてお話します。
 
操体法は、仙台が発祥の地です。操体法は、治療法の一つで、仙台の医師、橋本敬三先生が、伝統的に行われていた健康法・治療法である整体術にヒントを得て確立した、治療法および健康法です。
操体法には、四つの基本行動があります。生きていく上で、絶対に必要なものです。それは、呼吸、食事、身体運動、精神活動の四つです。
 
呼吸は、生きることは息をすることで、空気中の酸素を取り入れ、細胞全体に運ばれ、生命を与え、老廃物を体外に出します。これは、無意識に行われていますが、複式呼吸などを意識的に行うこともできます。
 
食事は、歯の種類と数に合わせて行います。これは、歯の種類と数に注目しています。歯の数に比例されるように飲食することが大切と言っています。前歯八本は野菜、犬歯四本は肉、臼歯十六本は雑穀、栗、くるみなどという具合になります。人間の体に必要な養分がとれるように歯の仕組みが形成されているようと考えています。
これから考えますと、野菜二、肉一、雑穀四の割合になります。動物過剰の食事は不自然で、七分の六が植物を摂るようになっていることが人間にとって自然と語っています。
 
次は、身体運動、精神活動などについてです。
 
助教 糟谷 俊彦