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学校概要・メッセージ
仙台赤門短期大学 学長

仙台赤門短期大学 学長

笹野 公伸

Sasano Hironobu

時代の変化に対応する医療のプロフェッショナルへ

この度、仙台赤門短期大学の学長に就任いたしました笹野公伸です。日本国内では近年、超高齢化社会が前例のないスピードで進行しており、療養の場も従来の病院など医療機関から自宅を含む実際の暮らしの場へ移行しようとしております。

これに伴い看護師や医療従事者に求められる役割も大きく変わろうとしております。看護教育に関して仙台赤門短期大学は自立/尊厳/融和の3つの教育研究上の理念に基づき、3年間を通して時代の変化への適応を見据えた教育を実施します。最終的には東北地方を中心とする地域社会の医療・保健・福祉の状況を深く理解し、その質の向上に弛まない貢献ができる看護士の育成を目指します。

また、後述する伝統的な東洋医学を取り入れた看護の視点をも身につけられるという点は極めてユニークな本学の特徴であると言えます。

次に本学には日本初の新学科「鍼灸手技療法学科」が2025年度に開設されました。この新学科は1947年から約80年間脈々と継続されている「東洋医学を社会に普及し、国民の健康福祉に貢献する」という理念で教育を行ってきた学校法人赤門宏志学院の伝統を引き継ぐものです。
そして、この新しい鍼灸手技療法学科では、あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師という高齢化社会で益々ニーズが増加する3つの国家試験受験資格を3年間で同時に取得できるという実践的かつ理論的な教育が行われ、他の医療職養成課程と比較しても卒業後は数多くの成長分野で活躍できる可能性が拓けます。
看護学科・鍼灸手技療法学科とも、この教育理念に基づき尽力してまいりますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

経歴

1986年4月東北大学医学部第二病理学教室助手
1986年7月-1989年6月米国George Washington University Medical Center 病理レジデント
1998年5月東北大学大学院医学研究科医科学専攻病理診断学分野教授
1998年8月東北大学医学部附属病院病理部部長
2005年9月―2015年8月香港大学名誉教授(Honorary Professor)
2012年4月―2015年3月東北大学医学科長
2015年11月吉林大学名誉教授(Honorary Professor)
2022年4月東北大学名誉教授( Professor Emeritus)/病理診断学客員教授
2022年4月石巻赤十字病院学術顧問
2023年7月千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学 特任教授

建学の精神

東洋医学を普及するとともに、看護学の発展を期し、連携して、地域社会の保健医療福祉に貢献する人材を育成する

  • 看護学科
  • 鍼灸手技療法学科

教育目標、養成する人材像

教育目標
尊厳
人間の尊厳と権利を守り、生命を守る行動が出来る豊かな人間性を養う
自立
看護の専門的知識と技術を修得し、科学的根拠に基づいた適切な判断と解決が出来る能力を養う
融和
他職種と連携・協働し、地域社会の保健・医療・福祉の向上に寄与できる資質を養う

学修成果

  1. 看護に必要な基礎的知識・技術を対象に合わせて実践できる。
  2. 看護の対象者の生命・尊厳・人権を尊重した人間関係を構築できる。
  3. 看護師の独自性を発揮し、他職種と連携・協働できる。
  4. 専門職業人として、自己実現に向けて継続して学習する基盤がもてる。
  5. 地域社会の保健・医療・福祉の状況を把握し、その質の向上を目指すことができる。

ディプロマ・ポリシー

看護学科に3年以上在学し、所定の卒業要件(履修単位数)を満たし、本学の定める学習成果を身につけた学生に、「短期大学士(看護学)」の学位を授与する。

カリキュラム・ポリシー

  • 基礎科目、専門基礎科目の履修において科学の基盤である論理的思考を養う授業を開講する。
  • 看護の専門的知識と技術を修得し、対象者に合わせて科学的根拠に基づいた適切な判断と解決が出来る能力を養うため、基礎的な知識・技術を身につける授業を開講する。
  • 地域社会における様々な看護提供の場で、他職種と連携・協働し保健・医療・福祉の状況を把握し、その向上に寄与できる資質を養う授業を開講する。

アドミッション・ポリシー

  • 看護を中心に、広く医療の意義を理解し、看護師を目指して勉学に励む熱意を有すること。
  • 宮城県を含む東北地方を中心として、地域医療に貢献したいとの志を有すること。

教育目標、養成する人材像

教育目標
尊厳
医療人としての倫理観と品位を備え、人間の尊厳と人権を尊重する態度と言動をとる
自立
鍼灸手技療法の専門的知識と実践的な臨床能力を習得している。知的探求心を持ち、自ら考えて他者と協調して行動する
融和
東洋医学と西洋医学の融和を図り、鍼灸手技療法の専門性を発揮して、他職種の専門家と協調し連携する

ディプロマ・ポリシー

①専門的知識と実践的臨床能力
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師として必要とされる専門的知識および医療人の基礎となる幅広い知識を養い、鍼灸手技療法の治療に必要な実践的な臨床能力を備えている。
②コミュニケーション能力と専門的知識を伝える能力
スポーツ選手のコンディショニング、中・高齢者の健康維持増進、要介護の高齢者の病状の進行抑制など様々な場面で、連携する職種の人たちとコミュニケーションを図り、チームの一員としての役割を意識しながら、鍼灸手技療法の専門的知識を伝える能力を身につけている。
③看護職との連携と地域社会への貢献
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師として、看護職と連携してヘルスプロモーション、介護などの地域社会の課題に貢献できる能力を備えている。
④論理的な説明能力と治療方法に対する向上心
基本的な病状を把握し、患者に鍼灸手技療法の適応・効果を論理的に説明できると共に、日々進歩・変化する医学的知識や鍼灸手技療法技術に対応するための向上心を身につけている。
⑤医療人としての倫理観と品位
医療人として高い倫理観と品位を保持し、医療上知り得た情報を患者の同意なしに開示しない心構えを身につけている。
⑥基礎的な研究法の知識
知的探究心を深めるために必要となる、情報の収集・分析方法などの基礎的な研究方法の知識を備えている。

カリキュラム・ポリシー

①専門的・実践的な臨床能力の修得
各疾患についての人体の構造・機能、検査法、治療法、効果・適応について、講義と実習を通して一体化した授業を配置する。鍼・灸・手技療法を融合した実践的治療法を教える授業を配置し、これらの授業により専門的知識と実践的な臨床能力を修得する。
②コミュニケーション能力と専門的知識の修得
専門知識と臨床能力に加え、多職種との効果的なコミュニケーション能力を修得する。様々な場面で他職種と連携し、チームの一員としての役割を意識しながら、鍼灸手技療法の専門的知識を適切に伝達できる能力を養う。
③他職種との連携
他職種との連携授業としては、看護師と連携した介護などの地域医療の実践科目、スポーツ分野でのトレーナー、医師、体育指導者との連携した授業を配置する。これにより、看護職と連携し地域社会への貢献能力を育成する。
④論理的説明能力と治療方法に対する向上心
基本的な病状の把握と、それに基づく鍼灸手技療法の適応・効果を患者に論理的に説明できる能力を養うため、講義と実習を通してコミュニケーションスキルと説明力を育成する。また、最新の医学的知識や鍼灸手技療法技術に対応するための向上心を育むために、継続的な学習と自己研鑽を促進する。
⑤医療人としての倫理観と品位
基礎分野、専門分野で基礎的な医療人として必要な倫理観、品位、医療上知り得た情報を患者の同意なしに開示しない心構えを身につける。また、患者と接することの多い臨床実習を通して実践の場で学修する。
⑥基礎的な研究法の知識
基礎分野、専門分野、統合領域で情報の収集・分析方法などの基礎的な研究方法を学ぶとともに症例報告会やグループ発表を通して学修する。
⑦学修成果の評価
学修成果は、授業科目ごとに定めたシラバスにおいて授業内容と方法、達成目標と評価方法を明示して、到達目標の達成度に基づいた評価をする。また、学生に授業アンケート調査を行ない、その結果を把握して、学修成果の評価、授業方法やカリキュラムの改善を不断に継続的に行なう。

アドミッション・ポリシー

①高等学校の国語を中心とした学力と学習習慣をもとに、鍼灸手技療法への知的探求心を持ち、国家試験の合格に向けた専門的な知識と技術を継続的に学修する意欲と目的達成までの努力を惜しまない人

②人の話をよく聴き、論理的に話ができる基本的素養があり、健康・運動・スポーツ・医療分野で貢献したいと考えている人

③患者の状態を少しでもよくしようという思いで治療し、地域社会に貢献しようと考えている人