先日、母方の祖母が亡くなった。
100歳の大往生だ。葬式と言うよりもはや祝い事である(孫だから許してください)。
母方ということもあり年に数回しか会わなかったのだが、子どもの頃の思い出として強烈に思い出すのは、煮る塩ラーメンを大鍋に3袋くらい一気に入れて、みんなで箸をつつく独特のスタイルのラーメンだ。
それを従兄弟と一緒につついて食べるのだが、これが非常に美味しかった。
あの味を、と自分で煮てみても再現できない。
きっとそのラーメンには独特のスパイスがあって、誰が作るか、誰と食べるか、どんな会話をするのか、そんな日常が味を引き立たせていたのだろう。
様々なスパイスが混ざって引き立たせた味の中に、自分も1種のスパイスとして加わっているだろうかと、ふと思いに耽ってみた。
雨予報の空は気持ちの良いくらい澄んでいて、動けずにいる私を引っ張ってくれている様だった。