看護学科
Department of Nursing
- 3年課程
- 入学定員1学年80名
- 男・女
- 取得できる資格
- 看護師国家試験受験資格
- 保健師・助産師・養護教諭養成校受験資格
- 取得できる学位
- 短期大学士(看護学)
知識と技術だけではなく、 豊かな人間性を磨き、 信頼される看護師として 地域社会に貢献します。
さまざまな健康レベルの人を医療と生活の両面から援助し、支える看護師教育を行います。短期大学での学びは、看護を行うための知識、技術を自ら学び取る積極性を身につける場でもあります。同時に、人間の生老病死に臨んで看護を必要としている人々の苦痛や苦悩を感じ、和らげる対話や実践力を自分の力にすることでもあります。つまり、主体的に学び、専門職業人として、プロフェッショナルとしての道が始まるのです。本学では東洋医学を取り入れた看護ケアも学び、幅広い領域で生涯にわたって活躍ができる看護師を育成しています。
7つの専門領域

これからの看護師へ
基礎看護学

未来にむけて、赤門短期大学であなたの夢をかなえましょう。きっとかなうはずです。
基礎看護学では、看護を学ぶ上での基盤となる理論や看護技術について学習します。看護の概念である人間・環境・健康・看護について学び、人間を全人的に捉え理解し、また対象者の安全、安楽、自立を目指した理論や基本的な知識・技術・態度を学習します。基礎看護学実習後には看護とは何かを考察し、看護職としての自分の姿を捉えることができることを目標としています。基礎看護技術演習では、自ら考え行動できるように、またさらなる基礎看護技術の向上のため、繰り返し練習ができるよう実習室を開放しています。
在宅看護論

障害や病気を抱えながらも、そこで暮らす方々を支援する看護について学びましょう。
在宅看護とは、暮らしの場でその人らしく過ごしていくことを支援する看護です。授業では、心身のマイナス面に焦点を当てるのみではなく、「その人の強みを活かすこと」や「その人なりの生活の仕方や信念、望むものを大切にする」看護の視点と具体的方法について学びます。生活の場での看護に必要な社会保障制度と地域包括ケアシステム、他職種連携について学び、事例を通して様々なケースについて考え、生活者を支援する看護観を涵養していきます。2年次には看護小規模多機能型居宅介護事業所、3年次には訪問看護ステーションおよび地域包括支援センターで実習を行い、複数の視点から在宅看護を学んでいきます。
成人看護学

看護で相手を大切にするために、自分を大切にすることも学んでいきましょう。
18~65歳を対象とした、がんなどの慢性病を持ちながら生活している人や手術を受ける人、救急時の看護などについて学びます。講義や演習では、皆さんが主体的に参加し、仲間と共に話し合いながら学びを得られるように、対話やシミュレーションを積極的に取り入れています。同じく成人期である自分たちの今とこれからを改めて考える機会でもあります。学びの中で出会う人たちのさまざまな価値観に触れながら、お互いの人生が豊かなものになるように、一緒に学んでいきましょう。
高齢者看護学

超高齢社会で求められる看護師の責務、意義、実践について共に学びましょう。
高齢者看護学領域では、高齢者の身体的・心理的・社会的特徴を理解した上で、豊かな老年期を支援する看護職としての技術を探求しています。実習は医療施設の他、老人保健施設等も予定しており、高齢者の生活を支える看護を幅広く学びます。世界最高レベルの平均寿命を誇る日本は、人生100年時代をどう生きていくのかという課題に直面しています。身体的な健康の維持のみならず、精神的側面・社会的側面にも目を向け、高齢者看護を一緒に考えていきましょう。
小児看護学

子供と家族が、地域社会で心身共に健康に成長・発達できる支援を学びましょう。
小児看護学領域で担当する授業は次のものです。
○小児看護学援助論:小児看護の理念や目標、子供の身体的、心理的な成長と発達について学んでいきます。
○小児看護学援助論Ⅰ·Ⅱ:子供を取り巻く社会の動きや、子供に関わる看護者として具体的な支援方法を学びます。
○小児看護学実習Ⅰ·Ⅱ:総合病院や保育施設での実習で、健康障害を持つ子供や家族の看護を経験的に学習します。
自分の子供時代を振り返りながら、自分が看護師として子供たちにどのような支援ができるのかを、楽しく学んでほしいと思っています。
母性看護学

一緒に考えましょう!女性の心身の健康とセルフケアについて。
母性看護学は、次世代の健全育成を目指し、国の安寧に関わる重要な分野でもあります。女性の一生を通じた母性の健康の保持・増進を目指した看護を基盤として、それを取り巻く家族・地域等の環境を整備し、次世代の健全育成を目指す看護を学びます。具体的には、対象は妊産褥婦とその子ども、将来子どもを産み育てる女性、過去に子どもを産み育てた女性とその家族・地域等です。超高齢社会での女性の健康寿命の延伸も課題です。加速化する少子社会にストップをかけ、いかに健康維持・増進させるか、東洋医学のスキルも加えながら模索します。
精神看護学

がんばれることができる自分に期待をして、一つひとつ積み重ねてゆきましょう
今日のニュースを振り返っても、世の中を明るく照らす話題が少ない。そんな現代の中で、「こころの健康」が必要とされる看護職の役割は拡大の一途を辿っています。本領域では、奥深くておもしろい精神看護を、意識と無意識、思考や感情など対人関係のプロセスのなかで理解してゆきます。実習などを通して、その時その場の状況から、かかわる意味と方法を学びます。その人らしく生きるということを、一人ひとりが何に向かっているのか、何を幸せにしようとしているのかを追求してゆく感受性を育て、他者が何を必要としているのか見出してゆきます。
仙台赤門短期大学ならではの学び
東洋医学と看護のコラボレーション
包括的看護に役立つスキルを
地域ぐるみでケアする「包括的看護」が求められている今日。看護師の活躍するフィールドは、従来の病院中心から、介護施設や在宅でのケア、福祉・介護サービス等、大きく広がっています。これからは、自ら判断してケアができる看護師が求められています。本学は、『赤門鍼灸柔整専門学校』と連携して、東洋医学を取り入れた授業を展開しています。例えば、患者をリラックスさせるためにツボを押さえたハンドマッサージを行う等、東洋医学の知識と技能は、現場で役立つプラスαの力となります。
病院のケアから地域のケアへ



東洋医学概論
陰陽五行論、経路とツボ、あん摩マッサージ指圧など、東洋医学の基本的な概念について理解することで、現代医学の補完療法として、看護・福祉に活用できる知識を身につける授業です。東洋医学の成り立ちや構成を学び、最終的には看護現場で緩和ケアを目的としてツボ押しなどの手技療法が行える看護師を目指します。

学生インタビュー

東洋医学と西洋医学両方を学ぶことができる魅力
東洋医学と西洋医学の両方を学ぶことができる点に魅力を感じて、仙台赤門短期大学へ入学しました。入学してすぐの生活技術援助論の演習では、学生同士でディスカッションをしたり、積極的に発言をしたり、自分からアクションを起こしやすい雰囲気だと感じました。
復習や質問もしやすいので苦手を残さず安心して学べる環境
今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、特別にビデオ講義が実施されました。授業で使用するプリントに国家試験の問題が載っていて、1年生の段階から対策ができています。分からないところがあれば気軽に質問できるので、とても心強く学びやすい環境だと思います。
学生インタビュー

西洋医学と東洋医学どちらも学べる魅力
専門性高い教員陣と、学びを追求できる懐の深さ
西洋医学と東洋医学をどちらも学べることは大きな魅力です。体の仕組みや不調に対して東洋医学的なアプローチを知ることで、できることも視野もぐんと広がります。仙台赤門短期大学がすばらしいのはそれだけでなく、先生方の専門性が高いこと。学長から直接授業も受けられるし、質問にも丁寧に答えてもらえます。学生一人ひとりが主体的に学び、誰でも発言しやすい雰囲気、先生と学生の距離の近さは少人数教育ならでは。やる気一つでどこまでも学びを深堀りできる環境だと思います。キャンパスが新しく明るい雰囲気なのもうれしいです。
臨地実習
Clinical Practice
看護が必要なあらゆる場で活躍できる実践力を養います
仙台市のみならず宮城県内の総合病院等を実習先として、基礎・成人・高齢者・小児・母性・精神・在宅の各看護学領域で幅広い実践力を身につけます。また、地域社会で広く貢献できる力を養うため、介護老人保健施設、地域包括支援センター等での実習も行います。
- 東北医科薬科大学病院
- 宮城県立こども病院
- 仙台市立病院
- 大崎市民病院
- 石巻市立病院
- 登米市民病院
- 仙台西多賀病院
- 公立藤田総合病院
- 東北ろうさい病院
- みやぎ県南中核病院
- 西仙台病院
- 長町病院
- 総合南東北病院
- 松島病院
- 富沢病院
- 緑ヶ丘病院
- 石越病院
- さいとう病院
- 内科佐藤病院
- スズキ記念病院
- 栗原市立栗原中央病院
- 介護老人保健施設
- 訪問看護ステーション
- 保育所 他
健康障害を持つ人々の療養生活を支える環境とそこで働く人たちを知る。その中で、看護職者としての役割や責務を理解し、自身の看護師像を描く。


実習を通して健康状態や生活状況を把握する。科学的根拠に基づいて分析し、看護過程(アセスメント・看護診断・計画立案・実施・評価)に沿って看護を展開する。自分が行った看護について考える。


ライフサイクル(母性・小児・成人・高齢者)・精神・在宅領域の専門領域の特徴を理解し、あらゆる健康レベルに対応する問題・課題を明らかにした上で、専門的な看護援助について看護過程に沿って展開する。


既習の知識を統合して、医療チームの連携、臨床実務に即した看護管理・医療安全等を踏まえた看護実践能力を養う。看護師としての自覚と責任を培い、看護に対する自分の考えを探求する。

『みやぎ県南中核病院』で実習してきました!

【病院概要】
宮城県の大河原町にある病床数310床、診療科目34の自治体病院。「地域に信頼される、質の高い、親切な医療サービスを提供する」ことを理念に掲げ、県南全域の医療の中核を担っている。
実習レポート
成人看護学実習Ⅱ(3年次)
8:00 | 健康チェック 実習目標・行動計画の確認 |
---|---|
9:00 | 実習のあいさつ・申し送り参加 患者さんの情報収集 |
10:00 | 看護援助の実施・見学 |
11:00 | 指導者へ報告 |
12:00 | 配膳 休憩 |
13:00 | 看護援助の実施・見学 |
14:00 | 行動計画を立てる |
15:00 | 指導者へ報告 学生カンファレンス |
16:00 | 実習終了 |

実習先には卒業生がいることも!
宮城県内のさまざまな病院で行う臨地実習では、実習先で卒業生が働いていることも。頼りになる先輩がいるのでとても心強い!

学生インタビュー

現場から学ぶことは多く、意識の変化にもつながっています
臨地実習では、実際に患者さんとの触れ合いを通してコミュニケーションの重要性を実感しました。患者さんに安心してもらうためには、どのような接し方・援助の仕方が適切かを学ぶことができ、看護の仕事のより深い理解にもつながりましたね。目の前のことに集中するだけではなく、視野を広くして行動しなくてはいけないと気づかされました。
学生インタビュー

現場を体験して知る看護の奥深さ
実習と授業の相乗効果で成長できる
実習先が多く、多様な看護の形を体験できるのが仙台赤門短期大学の特長です。実習が授業と違うのは、ケアをする本当の相手がいること。入念に準備していっても思い通りにならないこともあり、それが実際の現場なのだと実感しました。一人ひとりの特性やその日の状態によって求められる援助は異なりますが、どんな場合も大切なのは「患者さん主体」の意識。じっくり寄り添った患者さんに「ありがとう」と言ってもらえた感動は忘れられません。実習で見えた自分の課題を、学校に戻って先生に質問したり授業で確認することで、次に活かすことができました。実習での経験が大きな成長につながったと感じています。



学生インタビュー

体験することで分かることがある実習だから得られる知識と理解
実習は学内での演習や講義と違い、実際に体験することで初めて気づくことがたくさんありました。その気づきのおかげで、自分なりの看護の考えを深めることができました。指導者の方や先生の手厚い指導とアドバイスも受けられるため、今日は上手にできなかった部分も次はできるようになろうと、振り返って学習することができました。
現場で改めて気づく“看護師”という仕事の魅力と意義
実習を通して患者さんから温かい言葉をいただいた時や、信頼関係が築かれていると実感できた時は、とても達成感がありました。うれしかったですね。加えて“看護師”という仕事の魅力をより感じることができました。実習に行って本当に良かったです。
カリキュラム
Curriculum
これからの看護師に必要な力を 身につける3年間。 基礎から専門まで体系的に学びます。
看護学の基盤は、人間理解が重要な視点になります。各看護学では、病気や障害が身体的、心理・精神的、社会的、スピリチュアルな人間存在にどのような影響を与えるかを学びます。そして看護はどのように人に関わり、健康回復に向けて援助するか、その方法を学びます。2年次後期から3年次には臨地実習を中心に行い、実践力を養成します。
看護学の基盤
基礎分野
看護を学ぶうえで土台となる科学的思考力を高め、豊かな人間性を養うため、感性を磨く学問を幅広く学びます。
専門基礎分野
看護学を実践するために必要な基盤となる科目です。人体の構造と機能・疾病治療論・東洋医学概論などがあります。
専門分野
看護専門領域の基盤となる看護の概念、倫理やライフサイクルの各期(成人・母性・小児・高齢者・精神)における看護の知識・技術を学びます。
【統合分野】
既習の知識・技術・態度など総合的な判断ができ、根拠に基づいた看護を提供できるようになるための科目です。
【臨地実習】
既習の知識・技術を臨地で応用展開し、看護に必要な基礎的能力や緊急時の対応を身につけるとともに、将来の看護師像を描く機会になります。
1年次 | 2年次 | 3年次 | |
---|---|---|---|
基礎分野 |
|
|
|
専門基礎 分野 |
|
|
|
専門分野 |
|
|
|
統合分野 |
|
||
臨地実習 |
|
|
|
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 情報科学 | 人体の構造と機能Ⅰ | 看護学概論 | 基礎ゼミⅠ | 栄養学 |
2 | 日本語表現法 | 人体の構造と機能Ⅰ | 看護学概論 | 生化学 | 社会福祉学 |
3 | HR(補講・オリエンテーションなど) | 基礎技術論Ⅰ | 微生物・免疫学 | 人体の構造と機能Ⅱ | 健康とスポーツ |
4 | 数理科学の基礎 | 基礎技術論Ⅰ | 人体の構造と機能Ⅱ |
学生インタビュー

東洋医学を取り入れた授業や地域との関わりから気づく仙台赤門短期大学ならではの学び
地域をフィールドにした実習や「まちかど保健室」の開設など、病院で学べないようなことも経験できる環境だと感じています。東洋医学などを学ぶことができるのも魅力の一つです。特に印象に残っているのは、「生活技術援助論」の授業。入学後すぐの演習で不安だったのですが、先生方が一緒に考えたり悩んだりしてくれて、とても親身になってくれたのを覚えています。おかげでしっかり身につけることができました。
学生インタビュー

技術や知識だけでなくコミュニケーション能力も磨く授業
最先端の医療および看護から東洋医学まで、幅広い学習を通して、より効果的な技術や専門知識を学ぶことができる点が、この大学の魅力だと感じています。授業ではグループ学習を取り入れていて、先生たちから学ぶだけでなく、自分たちで援助技術のデモンストレーションを考えて発表するなど、より理解を深めることができます。看護師に必要なコミュニケーション能力の育成や人間性の向上にもつながっていると感じます。
活躍できるフィールド
卒業後は、病院の他にもさまざまな活躍の場が広がっています。
- 病院・診療所
- 高度で先進的な医療を展開する仙台市内の総合病院をはじめ、地域医療の中核を担う宮城県北・県南の基幹病院、地域のクリニックや診療所など、幅広いフィールドで活躍できます。
- 介護福祉施設・訪問看護ステーション
- 高齢化社会を迎え、看護師の需要がますます伸びている分野です。入所者の専門的なケアや在宅での看護サービスを通して健康面を管理します。
- 健診センター
- 健診センターとは健康診断のための検査を受ける施設ですが、ここでの看護師に期待される役割の一つに“本人が自身の健康を管理する(セルフケア)ことができるようサポートする”ことがあげられます。病気になってからではなく、病気にならないよう予防的に働きかける、医療費の高騰が続くわが国の現状で重要性が増しています。
- 保育園・学校
- 看護師常駐が定められている0歳保育のある保育園では、乳幼児の健康管理等を担当します。養護教諭養成学校に進学して免許を取得すると、学校の養護教諭への道も開けます。
- 産業看護師
- 産業看護師とは、病院ではなく一般企業に勤務する看護師のことです。従業員を対象に、就業中のケガや病気の処置をはじめ、健康管理、メンタルケア等を行います。
- 公務員
- 市立病院や県立病院で経験を積み、ゆくゆくは県庁や市役所で医療看護制度の改善に携わることもできます。

臨床経験を積み、NP※(ナース・プラクティショナー)や専門看護師へ
※NPとは諸外国で導入されている資格のことで、看護の基盤を持ちながら、医師の指示を受けずに一定レベルの診断や治療などを行える看護師のことを指します。