CURRICULUM

カリキュラム・実習/鍼灸手技療法学科

伝統医療と現代医学の専門知識をベースに、
幅広い技術実践力が身につくカリキュラム。

仙台赤門短期大学では、経絡や経穴といった伝統医療と現代医学の基本的な身体観・病理観・診療法を踏まえた上で、「あん摩マッサージ指圧」「はりきゅう」治療のアプローチを習得する体系となっており、3年間で約40科目を学びます。さらに、3年間の学びで「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の3つの国家資格取得を目指すことができます。

カリキュラム

医療人としての基盤

医療人としての基盤
●基礎分野
心理学や解剖学など、治療を行う上で必要な医学知識や科学的思考の基礎と人間・社会の理解を学び、専門知識の土台を築きます。
●専門基礎分野
人体の構造と機能、疾病の成り立ち・予防および回復の促進、保健医療福祉の理念などを学び、さらに専門性を深めていきます。
医療人としての基盤
●専門分野
東洋医学の知識を学び、実技や臨床実習を通してあん摩マッサージ指圧、はり、きゅうといった鍼灸手技療法の技術を習得します。基礎から応用までを段階的に学び、実践力を養います。
〈臨地実習〉
1年次後期から3年次前期まで、全学年を通して附属治療所にて臨床実習を実施します。 一般の患者様への治療を間近で見学したり、教員指導のもと治療を行います。

3年間の学びのなかで
実践的な臨床力が身につくカリキュラム

1年次2年次3年次
基礎分野
  • 心理学
  • 論理学
  • 社会学
  • 中国語・英語(選択科目)
  • コミュニケーション理論と実践
  • プライマリーセミナー
  • 漢文学・健康と運動(選択科目)
  • アドバンスセミナーⅠ
  • アドバンスセミナーⅡ
専門基礎
分野
  • 解剖学Ⅰ
  • 解剖学Ⅱ
  • 生理学Ⅰ
  • 生理学Ⅱ
  • 衛生学・公衆衛生学
  • リハビリテーション医学
  • 医療概論
  • 整復概論
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 臨床医学総論
  • 臨床医学各論Ⅰ
  • 臨床医学各論Ⅱ
  • 法律学の基礎と関係法規
  • 漢方医学概論
  • 統合医療基礎
専門分野
  • 東洋医学概論
  • 経絡経穴概論Ⅰ
  • 経絡経穴概論Ⅱ
  • 手技療法基礎実技Ⅰ(按摩)
  • 手技療法基礎実技Ⅱ(マッサージ)
  • 手技療法基礎実技Ⅲ(指圧)
  • 鍼灸基礎実技
  • 按摩マッサージ指圧理論
  • 鍼灸理論
  • 東洋医学各論
  • 東洋医学診断法
  • 東洋医学臨床論Ⅰ
  • 東洋医学臨床論Ⅱ
  • 経絡治療Ⅰ
  • スポーツ鍼灸手技療法実技Ⅰ
  • 鍼灸臨床基礎実習
  • 手技療法応用実技Ⅰ
  • 手技療法応用実技Ⅱ
  • 東洋医学臨床論Ⅲ
  • 経絡治療Ⅱ
  • 疼痛学
  • 看護学と東洋医学連携論
  • スポーツ鍼灸手技療法実技Ⅱ
  • 鍼灸臨床応用実習
  • ヘルスプロモーション鍼灸学
  • デジタルサイエンス伝統医療(入門)
  • 関節モビライゼーション・操体法
  • 通電療法
  • 鍼灸手技療法経営論
臨床実習
  • 臨床実習Ⅰ
  • 臨床実習Ⅱ
  • 臨床実習Ⅲ
  • 臨床実習Ⅳ

学習の流れ

臨床基礎技術
臨床基礎技術
臨床基礎技術

必要な医学知識として解剖学や生理学を、臨床基礎技術として各手技の手法、鍼の刺入方法、灸の作成方法(消毒方法・安全管理)などを学びます。

医学応用知識と臨床応用技術
医学応用知識と臨床応用技術
医学応用知識と臨床応用技術

医学応用知識として病理学や臨床医学を、治療応用技術として各手技における全身治療、鍼灸の伝統医療の症状別治療などを学びます。

臨床現場で役立つ治療法
成人看護学援助論Ⅱ
臨床現場で役立つ治療法

医療現場で活躍する先生方から、教科書には載っていない臨床現場で役立つ治療法を各種疾患などについて学びます。

タイムスケジュール例(1年次)

  • 前期
  • 後期
時間
19:00〜
10:30
  • 中国語 / 英語<選択科目>
  • コミュニケーション理論と実践
  • 心理学
  • 生理学Ⅱ
  • 経絡経穴概論Ⅰ
  • 論理学
  • 解剖学Ⅰ
  • 解剖学Ⅱ
  • 経絡経穴概論Ⅰ
  • 経絡経穴概論Ⅱ
210:40〜
12:10
・衛生学・公衆衛生学
  • 生理学Ⅰ
  • 生理学Ⅱ
  • 解剖学Ⅰ
  • 解剖学Ⅱ
  • 解剖学Ⅰ
  • 解剖学Ⅱ
・手技療法基礎実技Ⅱ
(マッサージ)
・手技療法基礎実技Ⅰ(按摩) 
313:00〜
14:30
・プライマリーセミナー
  • 臨床実習Ⅰ
・リハビリ
テーション医学
・鍼灸基礎実技
・手技療法基礎実技Ⅲ(指圧)
・手技療法基礎実技Ⅰ(按摩)
・手技療法基礎実技Ⅱ
(マッサージ)
414:40〜
16:10
  • 医療概論
  • 整復概論
  • 臨床実習Ⅰ
・東洋医学概論 ・手技療法基礎実技Ⅲ(指圧)
・鍼灸基礎実技
フィジカルアセスメント

※予定であり、変更となる場合があります。

臨床実習

患者さんとのコミュニケーションから
あらゆるケアを提供できる実践力を
養います。

実際の治療現場では患者さまの症状や生活習慣を聞き出し、不調の原因を突き止める必要があります。仙台赤門短期大学では、附属治療所「東洋医学臨床治療所」にて1年次から臨床実習を行い、「治療技術」「コミュニケーション力」「観察力」の3点を重点的に学びます。患者さまに寄り添う心を養いながら実践力を磨きます。

実習

附属治療所「東洋医学臨床治療所」について

仙台赤門短期大学は、国分町サテライトに臨床実習施設として附属治療所「東洋医学臨床治療所」を併設し、在学生や臨床実習生が実際に一般の方へ、教員指導のもとあん摩マッサージ指圧、鍼灸治療を行っています。臨床治療の様子を間近で見学することもできるため、教科書には載っていない臨床現場で役立つ治療法を学び、より実践力を磨くことができます。

実習の流れ

臨床実習では、見学から実践・計画・専門性へと段階的に進み、基礎知識を習得し、治療計画や実施、調整を通して臨床能力を高めます。

第1段階

臨床の基礎

基礎的な観察と準備の段階 ・治療の見学 ・治療環境の理解 ・基本的なコミュニケーションスキルの習得 ・患者との初歩的な交流練習

第2段階

実践と介入

基礎的な実践と介入の段階 ・基本的治療技術の応用 ・初期評価の実施 ・簡単な治療計画の立案 ・教員指導下での直接的患者ケア

第3段階

計画と判断

臨床判断と治療計画の発展段階 ・臨床判断力の向上 ・包括的治療計画の立案 ・複雑な治療の実施 ・患者の反応に基づく治療計画の調整

第4段階

専門性と総合力

高度な専門性と批判的思考の段階 ・高度な治療技術の習得 ・学際的協力 ・専門的能力の開発 ・批判的思考の実践

臨床実習の様子

教員の指導を受けながら実際に治療を行い、治療内容や症状について記録をまとめます。

その他課外活動

スポーツ大会での救護ボランティア

より実践的な職業教育を学べる
支援活動の場

前身となる仙台赤門医療専門学校では、仙台国際ハーフマラソン大会や宮城県内や近隣地域で開催されるスポーツ大会等で、鍼灸治療などのボランティア活動を行っています。
この活動は、学校の授業では経験できない急性の怪我、各競技によって異なる特殊な症状などを治療することで、より実践的な職業教育を学ぶことができる貴重な機会となっています。

【救護ボランティアの活動履歴】

仙台国際ハーフマラソン/全日本鍼灸学会学術大会一般及び視覚障害者サポート/少林寺拳法/仙台市学区民家庭バレーボール大会/ひとめぼれマラソン/仙台市学区民バドミントン大会/仙台市体振連主催卓球大会…など