仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第102回今年の秋の食養生は…

石母田 由美子

10月に入り、急に秋が深まる日々です。

朝晩は、気温が16度など、暖房を使いたくなります。

今年も、例年通り、「食欲の秋」が到来しました。

前回のコラムも、たしか「〇〇の秋」で食養生をテーマにした内容であったと思います。

 

今年のテーマは、「はらこめし」です。

はらこめしとは?

「はらこめし」とは、鮭といくらを使った宮城県の郷土料理です。

宮城県は、北上川、なるせ川、阿武隈川など、さまざまな川が流れており、

秋になると、遡上してくる鮭を使い、「漁師飯」として、発祥した、と言われています(農林水産省HP)。

仙台藩主の伊達政宗が、河川敷を視察した際に、領民から献上されて、一気に広まったようです。

「はらこ」は、漢字で書くと「腹子」で、いくらのことです。

いかにも、食欲をそそる色合いですよね。

鮭の切り身やご飯の上のデザインも、お店ごとに異なるようです。

 

「はらこめし」で、食養生!

友人と一緒に食べたはらこめしの、あまりの美味しさに、立て続けに購入しました。

スーパーやデパ地下により、それぞれの美味しさがあることを発見しました。

スーパーで販売されているものは、お弁当仕様で、パックに入っています。

駅弁もそうですね。

調理してから少し時間が経過している分、ご飯が固めですが、味がしっかり染みています。

デパ地下で販売されているものは、ご飯はおひつに入っていて、

購入時に、ご飯の上に、鮭の切り身といくらをのせてくれます。

食べるときも、ほかほかの状態でいただくことができて、香りも十分に楽しめます。

 

鮭の栄養と効果効能

鮭には、ビタミン類やアスタキサンチン、DHAやEPAなどの栄養素が豊富に含まれており、

「魚界のスーパーフード」と呼ばれています。

https://toretate-gift.com/user_data/column/shake/01/

期待できる健康効果としては、3つあります。

1.免疫力の向上

アスタキサンチンやビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用に優れた栄養素が複数含まれており、

活性酸素を除去する働きによるものです。

2.記憶力の向上

DHAやEPAには、脳細胞を活性化し、記憶力を向上させる効果があります。

3.老化の防止

アスタキサンチンにはメラニン色素を除去し、シミやそばかすの発生を予防する作用があり、

また、フィッシュコラーゲンを摂取することで肌の水分量が向上し、潤いに満ちたハリのある肌を保持するそうです。

…今のワタシに全て必要なものばかりです。

 

ちなみに、「鮭」の字の「つくり」が「十、一、十、一」に分解されることから、11月11日は「鮭の日」だそうです。

鮭消費量日本一の新潟県村上市で1987年に制定されました。

同市では、毎年、11月11日に、神殿に鮭を奉納し、自然の恵みに感謝する「鮭魂祭」が行われます。

 

自分でつくってみました!

出来合いのはらこめしも、十分に美味しいのですが、素材を購入して、つくってみました。

とは言っても、鮭をさばくことはできないので、切り身とたれと、いくらを購入しての調理です。

煮汁でご飯を炊いている時から、そりゃあもう、美味しそうな香りがして、

口も胃袋も、「早く食べたいよー」と言ってます。

初めて自分で作ったはらこめしは、まずまず成功で、最後に三つ葉をちらして、彩りよくできました。

(近づいてくる家猫から茶碗を守るのに必死で、写真撮影を忘れました(-_-;))

工夫したのは、「こく」を出すことです。

ご飯を炊く時に、「ハラス」と「生姜」を混ぜ込みました。

「ハラス」のおかげで、食べ応えのある炊き込み飯になりました!

 

食養生はカラダが喜ぶものを

毎日、食べたいものをいただける幸せを感じています。

カラダが求めるものを、腹8分目(これが難しい)に、いただく。

食養生の基本です。

冬に向けて、健康なカラダをつくり、準備していきます。