仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第86回【非常勤講師特別コラム】第2回「日々のグダグダ雑感なるもの」

数理科学の基礎・情報科学・論理学の基礎・英語Ⅱ担当:萬 直行

さて、と。

前期試験の問題を作ろうとしていると、今回このコラムリレーの順番が回ってきました。

あっ、私、非常勤講師の萬直行(よろずなおゆき)と申します。

僭越ながら一般教養担当として本学初年度から勤務致しております。

ここでは自己紹介も兼ねて日々のグダグダ雑感を書き記しましょう。

面倒臭いと思うので、読んでも読まなくても何ら支障ありません。

 

起床。

直ちにオンラインの論文をチェック。

面白そうな話題を拾ってフンフン頷いて無駄に満足げ。

朝食もそこそこに拾った話題をもとにいくつか計算を行う。

短大だったり予備校だったり家庭教師センターの教室だったりに出勤。

講義・指導を行い、合間に昼食を摂り、課題の採点や各種入学試験や各種資格試験の問題分析を行う。

帰宅すると夕食、雑務を行い適当に寝る。

時々、ファミレスや喫茶店に長居してそこで教材作成を行う(迷惑な客だと思われている)。

またある時は、書店で本の表紙を眺めて寛いでいる。

 

ざっとこんな生活を送っています。

 

こんな職業柄、多くの(社会人を含む)学生・生徒に接しています。

予備校では毎年、担当科目の受講生徒全員の点数も偏差値も上げることができています。

家庭教師の資格試験指導で合格率100%なのもちょっとした自慢ですが。

そうそう、最近こんなものが家庭教師センターから送られました。

 

そんな(担当していない者も含めて)彼らを見ていて、学び方・学習方法が大切だと思います。

多くの学生・生徒にとって試験を突破することが当面の目標です。

そして多くの学生・生徒はそれを突破しうる能力を秘めています。

しかしながら、結果は必ずしも彼らにとって望ましいものとはなりません。

それは偏に学び方・学習方法に主たる要因があります。

 

単純な暗記に頼りすぎていませんか?

知識同士の関連を意識出来ていますか?

難しすぎる問題ばかり解いていませんか?

あるいは簡単過ぎる問題ばかり解いていませんか?

理解できているところとそうでないところとの区別が出来ていますか?

暗記できていないところがわかりますか?

そうしたことを知るためにも、継続的な反復が必要です。

 

また、試験対策となるとまた別の要素が加わります。

すなわち、時間配分や正解へ至る方法の習得です。

こればかりは過去問や模試などの実戦練習で磨くのみ。

この段階では暗記力も大切な要素になってきます。

試験で高得点を取るためには、平易な問題を即答出来るよう仕上げましょう。

 

また、学習を継続するためには成功体験が必要になります。

「わかった!」とか、「以前は出来なかったことが出来るようになった!」とかそういう体験です。

適度に成功する体験がなければ面倒臭い学習はやっていられません。

また、成功体験が無ければ自信もなかなか持てないでしょう。

こう考えると、学習には効果的に成功体験を重ねることが一番大切ではないでしょうか。

そういえばドラクエ的なゲームで、敵モンスター討伐やミッション攻略で成長するのは適切なゲームシステムですね。

 

翻って本学の状況。

本学の学生は卒業年度に看護師の国家試験を受験することになるでしょう。

本学3年間の学習の成果が問われます。

国家試験は長大な試験時間がありますから一見するとじっくり考えることができそうです。

しかしながら看護の幅広い内容からの膨大な問題数をこなさねばなりません。

幸いなことに問題自体、本学でしっかり学べば短時間で対処可能な問題ばかりです。

従って本学での3年間の学習を前提に、解答スピードと長時間闘い抜くスタミナの両方が必要になります。

例えるなら短距離走のような無酸素状態に近いままフルマラソンを走るようなものでしょうか。

 

本学の学生の中に優秀な学生もいます。

他方、今一つの学生もいます。

しかしながらそうした今一つ学生の中にも潜在的に優秀な学生がいます。

彼らの共通する特徴は学習に対して成功体験が無いために今一つ自信を持ちきれないことです。

本当は成功したのかもしれないが、学校の進度が待ってくれなかったのでしょうか。

もし彼らがじっくり成功体験を重ねていれば、いわゆる優秀な学生になっていたことでしょう。

 

そこで私の本学における大目標は学生の成功体験をサポートすることです。

一般教養と言っても、ひょっとすると高校で習わなかったかもしれない分野について大学初年級内容までの内容です。

そう簡単に習得できる内容ではないはずです(特に今年から新カリキュラムなので私側の試行錯誤もある)。

講義の全部とは言わなくても、ある特定の単元・話題だけでも成功してもらえないだろうか。

中学・高校で苦手だった科目でも、短大の試験で点を取れたという体験をしてもらう。

成功体験があれば将来、必要性を感じて学び直すときも、心理的な負担は小さくて済むでしょう。

 

幸いなことに学生の頑張りもあって今のところ成績で『不可』を出していません。

今年の学生もきっと頑張ってくれると信じつつ前期試験の問題を考えています。

あー、ちょっと難しい問題になってしまったかな。まあいいや(マテコラ)。

偉そうに上のようにコメントを書いていましたが、私自身もまだまだ匙加減が未熟ですね。

匙加減に限らず何事でも、学生・生徒と一緒に日々成長していきたいです。

負けないぞ!