仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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第78回「梅干しの効用」について

金野 明子

まもなく梅雨の季節になる。

梅雨は梅の雨と書くが、梅の実が熟す頃に降る雨が由来と言われている。

梅をそのまま食べるよりも、梅酒や梅干しと言ったひと手間加えた食品の方が我々は慣れ親しんでいる。

そこで今回は私たちの身近にある梅干しについて考えてみた。

梅干しにはは多くの効能があると言われ、昔から「梅は三毒を断つ」と伝えられている。

三毒とは「水毒(体内の水分の汚れ)」「食毒(食生活の乱れ)」「血毒(血液の汚れ)」を指し、

梅干しはそれらの毒を予防できる優れた食品と考えられている。

梅干しと聞くと、塩辛い、酸っぱいというイメージが強い。

最近お世話になることが多いPCR検査でも、

唾液を出すために検査ブースにレモンと共に梅干しの絵が貼られている。

漫然と「身体には良いのかな」くらいに考えていた梅干しであるが、

思わぬ効用があることをたまたまラジオで知った。

それは、梅干しに含まれている「バニリン」という成分が、

脂肪細胞の肥大や増加を防ぐ効果があることから、

ダイエット効果も期待できるのはでないかということである。

バニリンはバニラの香りの主成分で、天然由来ではバニラ豆やチョウジの精油に含まれている。

お菓子作りに使用するバニラエッセンスは、

化学的に合成加工されたものがほとんどであるとのことである。

このバニリンは小腸で吸収され、脂肪細胞に刺激を与える、その刺激によって、

脂肪細胞内に蓄えられている脂肪が燃焼し、脂肪細胞が小さくなることで、やせそうである。

梅干しにはこのバニリン以外にバニリングルコシドという物質も含まれており、

この成分は加熱するとバニリンに変化することがある研究で示されている。

なので、梅干しを加熱して「焼き梅干し(温梅干し)にすると、より高い効果が期待できる。

実際にある実験では100㎏の体重の男性に4か月梅干を食べ続けてもらったところ、

16㎏の減量に成功している。その後もリバウンドは見られていないということである。

(この減量に成功された方は現役の医学部准教授で、民間療法であった梅干しの効用を

医学的観点から研究し解き明かす「梅干し博士」として活躍されている)

焼き梅干し(温梅干し)の作り方はいたって簡単で、耐熱の器に梅干しを入れ、

ラップをかけ電子レンジ500Wで1分ほど温めるだけである。

(ただし加熱しすぎは風味を損ない、時には梅干しが破裂するので、様子を見ながら加熱した方が良い)

                

梅干しにはクエン酸が多く含まれていることは知られているが、

加熱することでこれが糖と結合して「ムメフラール」という物質に変化するため、

血栓予防効果も期待できるという。

これ以外にもさまざまな健康効果があるが、記載すると長くなるのでここでは割愛させていただく。

興味のある方は、ぜひ梅干しメーカー各社のホームページをご覧いただきたい、

そこには多くの梅干しの効用が記載されている。

ただし、いくら健康に良いとは言っても、食べすぎは禁物である。

大事なのは一度に大量摂取することではなく、少量を継続して続けることである。

生活習慣病だらけの私は、これを肝に銘じて、今日から梅干しを食べてみようかと思っている。

効果が出るかどうか、4か月後の私に乞うご期待を・・・。