仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー

第76回夜明けの訪問者(鳥)

学科長 佐藤 喜根子

「コン!コン!コン!」の音で目が覚めた。

外は既に明るく、つい最近までの暗―い朝のどんより感がなく、5月の朝は気分も爽やかに起床できる。

「ん!」と枕もとの時計を見るとまだ4時!

しばらく耳をそばだてて聞いていると、まだ「コン!コン!」が続いている。

“もしかすると玄関のチャイムが鳴らないのかもしれない。どなたか訪問者?”と気になり、飛び起きた。

早朝の訪問者は決して良い方には考えられない。

“どなただろう!何だろう!”とドキドキしながら急いで玄関に向かう。

「ん!」誰もいない。

玄関はしーん!としている。

訪問者の気配など全くない。

部屋に戻ると、既に「コン!コン!」は無くなっている。

“私の空耳?寝ぼけていた?”と考える。

 

その数日後の日曜日、今度は日中に「コン!コン!コン!」と聞こえる。

かなり大きい音でもある。

その音を頼りに探すと、何と窓をつついている鳥がいた!

木をつつく鳥=キツツキとしか思っていない私は、

“キツツキが来るなんて何と珍しい。窓は困るけど、そのうちに木に移ってくれるだろう”と歓迎気分であった。

しかし、それが日を置いて早朝に連日続くとなると、歓迎気分は吹っ飛んでしまう。

安眠妨害・近所迷惑…キツツキは小さくてかわいいという印象を持つ私は、改めて観察開始。

…するとそれは、何と以前の教職員コラムで紹介した特定外来生物で

「日本の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされているガビチョウであった。

「穀物など植物の食害と大音響のさえずりが問題視される」と記載されている。

しかし問題視されても駆除できない鳥らしい。

それにしても早朝に、日中に「コン!コン!コン!」と訪問するとは…調べてもどこにも載っていない。

本当に迷惑千万な訪問鳥である。

 

だがしかし……「昨日のホーホケキョはガビチョウだよね」(ガビチョウは他の鳥のさえずりの物まねをするらしい)

「そうそう、声が大きくてもさえずるのは下手だったね」

「にぎやかだけど癒されもするね」

「一日中いるわけではないので、うるささは我慢できるね」とは

お隣さんとの井戸端会議ならぬ立ち話である。

普段お隣さんとのコミュニケーションが不足していると自覚している私には格好の話題である。

ついでに「コン!コン!コン!とキツツキの様なことはないですか?」に

「いいえ、それはないわね」と返される。

“そうか、我が家はコンコンし易い木に見えたのかもしれないな。”

日頃のお掃除不足を反省させられる機会になった。

明け方の訪問鳥は歓迎したくはないが、お隣さん達とのコミュニケーションのきっかけを作り、

家事不足の反省を促すという点では感謝しないといけない鳥だったのかもしれない。

皆さんの周辺には見かけませんか?

とにかく賑やかなのです。

もろ手を挙げての歓迎はご遠慮させていただきます。