仙台赤門短期大学 看護学科

宮城県仙台市の看護師養成学校|仙台赤門短期大学 看護学科

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教職員コラムリレー
Akamon Column Relay

第60回TOKYO2020に思うこと

藤原 美加

私はスポーツ観戦全般が好きで、コロナ禍以前は子供の習い事や部活を欠かさず見に行き、

プロ野球やバスケットボールの観戦に行っていました。

子供たちは、水泳、バドミントン、弓道、バスケットボールの経験があり、

私はバレーボール、ソフトボール、野球(マネージャー)の経験があります。

今年は暑い夏でしたが、我が家でその暑さをさらに盛り上げたのがオリンピックでした。

今回のオリンピックは、世界的にCOVID-19が流行する中、

開催の是非や感染対策のあり方に答えを見いだせず混沌とした中で開会された印象でした。

しかし、個人的に応援したい選手や、観戦したい競技などもあり、

子供たちの応援で何度となく通った体育館の匂いや靴の音を懐かしく思い出しながら

エアコンの効いた部屋でとにかくあらゆる競技を見るためにテレビに釘付けになっていました。

また、競技以外の選手紹介の番組や競技終了後のインタビューでも、

選手たちの素の姿や声に感動しきりでした。

競技後のインタビューの一部ですが、

「あきらめなければ夢は叶うと伝えられたと思う・・・(ソフトボール:上野由岐子選手)」

「信じてやればここまで来れる。高い目標に近づくには、思い続けることが大切。

言霊って大事だなと思う(バスケットボール:高田真希選手)」

「中学の時以来、人生二度目の気持ちに出会った。

・・・気持ちや状況は一期一会なので・・・(陸上1500m:田中希実選手)」

など、オリンピックの瞬間だけでなく、選手たちのそれまでの準備を振り返る言葉には、

その人の人生そのものを感じました。

中でも、「しっかりこの負けを認めて、これから頑張っていきたいと思います。」という

柔道の渡名喜風南選手の言葉が私は一番好きです。

惜しくも決勝で敗れ準優勝でしたが、その結果を素直に受け入れ、すでに前を向いている強さに心揺さぶられました。

臨床の現場で、ある師長さんが「素直であることが一番大事なのよ」とおっしゃっていたことを思い出します。

「この先、私も素直であることを心がけよう」と、思える夏でした。